物言えぬ被害者の代弁

 2009-02-09
(柳原三佳氏 執筆)ミスターバイク3月号と冤罪ファイルのご紹介

遺された家族の思い 
物言えぬ被害者が語りたかった真実を 
-交通事故ジャーナリスト柳原三佳さんが執筆-

先月号に続きミスターバイクでは阿部浩次さんの事件について
掲載されています。

検察の対応やお母さんがとった行動など時系列に表記され
お母さんの思いや語った言葉などを柳原さんが丁寧にまとめられ
事故発生の状況は警察の見分図より判り易くイラスト化され
浩次さんが走っていた進行方向が青であったことが分かります。
・・・それが真実です。

浩次さんのお母さんとは
2005年の夏ごろに三佳さんからご紹介いただいて以来の
お付き合いをさせていただいております。
浩次さんが遭遇した事故の状況と不起訴となっていること
不起訴不当の再審請求の署名活動をされている時期に
微力ながら署名をあつめるお手伝いをいたしました。
四国遍路の写真展会場に署名用紙を置いたことを鮮明に記憶しています。

阿部さんとは母親同士
バイクを愛する息子が似た者同士の親近感を抱き
折々、メールや電話でお話をしていました。

浩次さんのバイクの進行方向信号の色が
どうして
初動捜査時点で青だったと確認していた警官がいたのに
途中から赤になってしまいました。
ナゼ 変えられてしまったのか・・・
加害者側と警察の癒着?
加害者側の損得勘定が見え見え

命を奪われた被害者と残された家族は
事故原因の事実を知ることが心の拠り所なのです。
そんな切なる思いに対して
事実を捻じ曲げ被害者に過失をこじ付けたり・・・が
あまりにも多すぎます。
法のもとに平等とは言いがたいことばかり

初動捜査をする警察の加害者寄りと思える捜査が
不起訴事案を作り
遺族が不起訴不当を訴え再審に漕ぎ着けても起訴となることは
めったにありません。
警察のメンツ・・・
遺族の訴えに心向けない裁判官・・・
不条理なことばかりです。


冤罪ファイル
群馬県館林市 吉田光さんは未だ被疑者扱いのまま

事故発生時から・・・・警察の被害者家族への無神経な言動
運送会社の卑劣な過失捏造(証人尋問のくだり偽目撃者をしたてる)などなど
加害者の変わり身のようす
去年8月に至る・・・・光君のお母さんの思い・・・・・

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2008年8月6日 柳原三佳さんへ送付したメールを添付します。

4日の夜・・・・吉田さんのケータイから電話をした件です。

実は、
光君の事故に関する再審請求が切れる日でした。

吉田さんは・・・・その数日前に危険な沢登りをしたり
それ以前から秩父連山行脚をしていました。
7月末に
ようやく吉田さんと電話で話すことが出来た時に
沢登りをする予定だと言うのです。
昨今・・・ゲリラ雨で増水した川で亡くなる人が急増しています
そんな最中に吉田さんは・・・・なぜ?
(吉田さんが登る沢では行方不明者が出たばかりです)

ゼッタイ・・・・無事に帰るよう約束(電話で)し合いました。
無事に帰宅したことを知らせてくれた吉田さんは
4日の夜
加害者に1人で会いに行く・・・と言うので私も同行しました。
(前々からNに直接会って話がしたいと吉田さんは言っていました
その時には私も一緒に行くから・・・・と約束していました)

Nの自宅へ向かう途中
吉田さんが三佳さんに聞きたいことがあったようで
ケータイを掛けた次第です。

夜8時30分ごろからNの自宅付近でNの帰宅を待ちました。
10時を過ぎて
Nが帰宅したところを吉田さんはNが家に入る前に話しかけ
道路わきで話すこと・・・・午前2時を過ぎました。

帽子を目深に被り・・・体を揺らしながら
のらりくらり・・・
私は思いあまって「帽子を脱ぐべきじゃないの」
「吉田さんに失礼でしょ」と言いました。

Nは自分の口から
信号機の色を赤だった・・・と・・・とうとう言いませんでした。
「裁判で証言したことが事実です」その繰り返しでした。

吉田さんは
Nに・・・今なら話せるでしょ・・・正直に言って
私は光を被疑者のままにしたくないの
これから裁判をしようとか・・・そんなことは思っていないの
事実を知っているのはNさんだけなのだから
本当のことを話して・・・・と・・・・懇願したのです
声を荒げることなく
話しかけ続けたのですが・・・・

信号のことになると
咳払いをし
体をくねらせ
口をつぐみ・・・・だんまり・・・・
その繰り返し

私は・・・・問いかけました
Nさん、あなたの進行方向の信号を見た時は
黄色だったんでしょう
「そうです」
50メートル手前?
70メートル手前?
信号機の色は黄色の次は何色になるの
プロのドライバーだったNさん 解ってますよね
「はい・・・赤になります」
じゃぁ~
Nさんが交差点通過の時は
信号は赤になっていたんじゃない?
「・・・・・」しばらく無言
小さな声で
「自分の方の信号は青でした」・・・・・・

事実は明らかなのです・・・・が
曇りガラスに覆われたままスッキリしない現状

吉田さんは
当事者のNの口から
「事故は・・・自分が赤信号を無視して走り抜けたことが原因で
光君は悪く有りません」とハッキリ真実を明白にしたくて
Nに会いました。

私は吉田さんの思いの見届け人として
5日午前2時過ぎ
遠く雷鳴を聞きながら道路脇に立ち続けました。

吉田さんは途中・・・立っていられず座り込むこと数回

昨日・・・5日・・・
光君の命日に吉田さんは光君の墓前でどんな報告をしたのでしょう。

私は・・・・吉田さんの思い 母の想いを 見届けました。

光君の走行信号は青であったことを
確信いたします。

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ミスターバイクの阿部さんの記事を読み重ね
遺された家族が・・・・こんなにも苦悶して・・・真実を追究しているのに
事実を捻じ曲げたまま・・・・
見過ごす(知らんふりする)・・・警察や検察
その信頼は喪失の一途をたどるばかりです。



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